誠の華−ユウガオ−
錦の御旗に逆らうと言うことは天皇に逆らうと言うこと。
反撃をしたその瞬間、私達は賊軍へと成り下がる。
将軍様に忠実に従ったというのに。
「どうすんだい、土方さん。俺は結果的にどうなったってあんたに着いて行くぜ」
「俺も副長に従います」
「私もです」
新八さんに続いて一君と私が言うと不安気な表情を浮かべていた隊士達も何かが吹っ切れたような顔付きになっていた。
すると歳さんは立ち上がり、みんなに向けて力強く言った。
「俺達は上様に従うまでだ。錦の御旗なんざ関係ねえ。お前ら、最後まで生きて戦い抜け!!!」
「「「おぉーーーーーーー!!!!!」」」
しかし朝敵となることを恐れて新撰組から脱走者は絶えず出ており、寝返る藩も数多く出ていた。