わたしはあなたにときめいてます

「着いたよ…」

彼と一緒にタクシーに乗って着いた彼の家。

高っ!

30? 40? 階建ての高層マンション。

チーン。

彼がエレベーターの一番上の50のボタンを押す。

「ここの最上階なんだ…」

最上階…。50階建てなんだ…。

金持ち……。


「ここの部屋を使って…」

彼に一番奥の部屋を案内される。

家に入った時から思ったけど、今も思う。

広っ!

玄関も、リビングも、キッチンも、この部屋も全部が広すぎる。

本当…金持ち…。


ガラス張りだ…。

部屋のほとんどがガラス張りになっている。

さっき見たリビングもガラス張りだったから、多分他の部屋もガラス張りだろう。

「部屋にはお風呂とトイレもあるから…」

ベッドの横にあったお風呂とトイレ。

……ガラス張り…。

他の部屋も絶対ガラス張りだな!!

「分かりました」

ドクン。

彼がわたしを見つめている。

「もう行っていいですよ」

「ああ…。分かった…」

彼が握っていたわたしの右手を引っ張る。

待って!!!

「わたしの手、離して下さい」

わたしの手、握ってるの忘れないで下さいよ!!!

「ああ……」

そう言って、繋いだ手を見つめたままの彼。


『ああ…』って言ったから、聞こえてたんだよね……。

何で…離さないの?


そういえば……。

右手を握られてから今までずっと…。


彼はわたしの右手を離してない…。


もしかして……。
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