わたしはあなたにときめいてます
「関係は…ありますけど…」

「恋人が出来たのかい?」

「恋人ではないですけど…世間からは結婚した事になってます」

「結婚……した?」

「ちょっと待って下さいね……。
これなんですけど……」

わたしは自分のスマホを操作して、愛十が載せたブログの写真を吉弘さんに見せる。

「この写真…」

「香澄さんの手ですね…」

「分かるんですか?」

「この写真と同じ指輪を左手の薬指にしてますから」

「ああ…。わたし、はめたままに…」

「“綾岡愛十”。
彼、モデルさんですよね」

「吉弘さん、愛十さんを知ってるんですか?」

「まぁ…花梨が見てたファッション雑誌の表紙によくなってたからね」

「そう…なんですね……」

「ようするに、香澄さんは彼と結婚した事になってるって事だね?」

「はい。それでわたし…。
本当に彼と、結婚したいと思ってるんです」

「なるほど…。彼が好きなんですね。
男として……」

「はい……。彼が好きです。

男として……」
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