わたしはあなたにときめいてます
「彼のどこが好きなんですか?」

「どこというよりは…初めてだったんです……。
3才以降で無意識に感情を出せた人は…」

「無意識に感情を出せた……」

「はい。感情を見せるとか、何も考えず自然に感情を出せたんです。
怒ったり、笑ったり…。
自分でもびっくりしました…」

「そうですか…」

「それに男の人にドキドキしたのも彼が初めてです。
彼は隣に居られるだけでもドキドキします。
触れられたり、甘い言葉を言われたりすると、もっとドキドキして、死んじゃうんじゃないかと思います…。

でも…一緒に居たい……」

「彼も…同じ気持ちなんですよね?」

「わたしと一緒に居たいと言ってます。
わたしと結婚したいとも。でも……」

「でも?」

「わたしが好きかは分からないと…」

「分からない……」

「おかしいですよね? 今まで、好きになった人は居るって言ってたのに。その人とは違うらしいんです。
わたしは絶対好きなんだと思ってるんですけど……」

「その根拠は?」

「眼差しとか…言葉とか…。
抱きしめられた時とか…キスされた時とか…。
そう……感じるんです」

「なるほど……」

「好きじゃ…ないですかね?」

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