わたしはあなたにときめいてます
「触れたら、好きって事になるんですか」

「好きじゃないと、触れないだろ……!!!」

「じゃあ、愛十さんはわたしが好きって事ですか」

そういう事ですよね?

「好きじゃない……!!!」

……好き……じゃない……。

「俺は……。


愛してるんだ……。


香澄……。


愛してる……。

香澄……?」

「ひどい……。ひどすぎる……」

「香澄……」

「どうして…“好きじゃない”なんて言ったの?」

「それは…香澄を好きよりも愛して……」

「なら、“愛してる”でいいじゃない!!!
何で“好きじゃない”なんて言葉を言うの!!!」

「香澄……」

「わたしは愛十が男として好きなのに……。
すごくドキドキするぐらい大好きなのに……。本当にひどい!!!
ひどい!!! ひどい!!! ひどい!!!」

わたしは自分の荷物が入ったリュックを愛十に何回もぶつける。

「香澄……!!!
ごめん……。ごめん……」

「うっ……ううう…………ううう………」

わたしは愛十に抱きしめられ、彼の肩で泣いた。
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