わたしはあなたにときめいてます
「もう……大丈夫か?」
「はい」
わたしが思いっきり愛十の肩で泣いた後、わたしは愛十に手を引かれ、歩いている。
「ふっ…」
「何、笑ってるんですか」
わたしが泣いたのがおかしいですか?
「香澄に“大好き”って言われたの思い出して……。
それが嬉しくて……」
「思い出さないで下さい」
恥ずかしいので……。
「香澄……」
「はい」
「愛してる……」
「はい」
「愛してるよ……」
「はい」
「本当に愛してるよ……」
「分かりましたから」
チュッ。
愛十の隣に並んだ瞬間、愛十にわたしの腰を掴まれ、引き寄せられて、キスされた。
「ドキドキしてるんだよね……?」
「してません」
「してるんだね……」
「してません」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……。
してるのに……。
「焦らなくていい……。
俺は一生、香澄の側に居るから……」
「はい」
焦らせます……。
早く変わって…。
『ドキドキしてます』って、大好きなあなたに言いたいから。


