婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
「過保護って言うか、俺のものだから大事にしてるだけ。瑠璃の気持ちが俺にあるのはあの事件でわかったし」

玲人君は、私を見てニヤリとする。

「俺としては、瑠璃の口からちゃんとした告白を聞きたいけど」

彼の催促に一瞬考え込む。

「告白って……あっ⁉︎」

言われて初めて気づいた。

私……彼にちゃんと”好きだ”って伝えていない。

今まで言ったら彼に負担かけちゃうって思ってずっと口にしなかった。

それを言うなら……。

「私も玲人君に言われたことない」

「そお?瑠璃が忘れてるだけじゃない?」

玲人君は惚ける。

私の夢の中では何度か言われたけど、ちゃんと起きている時に言われた記憶はない。

「言われてないよ」

もう一度断言すれば、彼はわざとがっかりした様子で嘆息した。

「覚えてないなんて残念だなあ。あんなにいっぱい愛を囁いたのに」
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