婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
「茶化そうとしてるでしょう!」

少し怒って彼を責めたら、彼は平然とした様子で「全然」と答える。

相変わらず彼の考えが読めない。

玲人君の口からちゃんと”好きだ”って聞きたいのにな。

でも、彼の性格上、そういう言葉は口にしなそう。

ジーッと玲人君の口元を見てたら、彼が腕時計をトントンと叩いて私を急かした。

「瑠璃、そろそろ食べ終わらないと、花火が見られなくなるよ」

時計の針はもう八時を回っている。

「花火が始まる時間って八時半だっけ?」

確認すると、彼は微笑みながら返事をした。

「そうだよ」

「頑張って食べます!」

猛スピードでパフェを平らげたはいいが、お腹はポンポコリン。

これは……絶対に彼には見せられない。

このお腹見たら、百年の恋も一気に醒めそう。

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