婚約破棄するつもりでしたが、御曹司と甘い新婚生活が始まりました
彼はしたり顔で笑っている。
「今……キスした?」
呆然と呟く私の頰に手を添え、玲人君はゆっくりと頷く。
「したよ。そろそろ解禁にしようと思って」
「解禁?」
意味深な玲人君の言葉に小首を傾げると、彼は「何でもない」と頭を振った。
「ほら、モタモタしてると、シャワー浴びる時間なくなるけど。八時にはここを出て会社に行くよ」
チラリと目覚まし時計に目をやれば、もう六時五十分すぎ。
「あっ、もうどうしよう〜!玲人君、目瞑ってて!」
下に何も履いてないのが恥ずかしくてそうお願いすると、彼は楽しげに頰を緩めた。
「じゃあ、十秒だけ。十、九、……」
目を閉じてカウントを始める彼に文句を言いながらベッドを降りる。
「十秒なんて短いよ!」
カウントが終わる前に何とか寝室を出たが、百メートル走った時のように息が乱れた。
「今……キスした?」
呆然と呟く私の頰に手を添え、玲人君はゆっくりと頷く。
「したよ。そろそろ解禁にしようと思って」
「解禁?」
意味深な玲人君の言葉に小首を傾げると、彼は「何でもない」と頭を振った。
「ほら、モタモタしてると、シャワー浴びる時間なくなるけど。八時にはここを出て会社に行くよ」
チラリと目覚まし時計に目をやれば、もう六時五十分すぎ。
「あっ、もうどうしよう〜!玲人君、目瞑ってて!」
下に何も履いてないのが恥ずかしくてそうお願いすると、彼は楽しげに頰を緩めた。
「じゃあ、十秒だけ。十、九、……」
目を閉じてカウントを始める彼に文句を言いながらベッドを降りる。
「十秒なんて短いよ!」
カウントが終わる前に何とか寝室を出たが、百メートル走った時のように息が乱れた。