女の賞味期限
どうやら、変な男心に火を着けてしまったようだ。

その焼酎が運び込まれ、私達は2回目の乾杯をした。

焼酎を一口飲むと、うん。

高いだけあって、美味しい。


「……いつも呑んでるんですか?焼酎。」

「たまにね。」

サラッと言ったのが、三条君に響いたようだ。

「しかもロック。」

「いいお酒はね、下手に水で割らない方がいいのよ。」

三条君は、小悪魔的に微笑んだ。

「大人なんですね。」

私はクスッと笑った。

「三条君。私の事、いくつだと思ってるの?もう、いい大人よ。」

独身のせいか、オバサンだとは言えなかった。

「そう……でしたね。」

二人の間に、静かな時間が流れる。


あっ、こういうのいいな。

無駄にしゃべらなくても、間が持つって。


「柏崎さん……」

三条君が何気に、私の手を握ってきた。

えっ?何?何の真似?

余計に胸がドキドキしちゃうじゃない、三条君。

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