女の賞味期限
そして翌日。

「ごめん!」

朝起きた三条君は、私の目の前で、上半身裸のまま、土下座をした。

「俺、酔っていたかもしれません。本当にすみません。」

どうやら三条君は、私を無理やりホテルに連れ込んでしまったと、思っているらしい。

確かに、三条君に誘われたのは当たっているけれど、私もその誘いに乗った訳で。

決して、三条君一人が、悪い訳ではない。


「あ、あの……三条君……」

私は、三条君に手を伸ばした。

「柏崎さんだって、迷惑でしたよね。会社の後輩と、こんな場所に来るなんて。」

私はクスッと笑って、三条君の前に、膝をついた。

「仕方ないよ。大人なんだし。」

そう言うと、三条君ははぁーっと深いため息をついた。

「よかった。柏崎さんが物分かり、いい人で。」

そして私は、苦笑い。

それしかなかった。


そう言うと三条君は、立ち上がって服を着だした。

「この事、黙っててくれますか?」

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