女の賞味期限
ああ、私今。

三条君に抱かれているんだ。

この温もり。

もう、放したくない。

私は、三条君をぎゅっと抱きしめた。


「ああ、可愛い……」

30も半ばを過ぎて、セックスで可愛いって言われるなんて。

私も、捨てたものじゃない。


そうよ。

こんな風に、体の関係から始まる事だって、有り得る。

だって、いい歳した大人同士が、セックスもない純情デートを繰り広げるなんて、ないもの。

その上、それだけで終わったとしたって、”体だけが目的だったのね。”

なんて、純情ぶる事なんかない。


「三条君……」

「柏崎さん……ああ……」

私の体で、気持ち良くなっている三条君を見てても、キュンとしてしまう。

こんな気持ちになったのは、いつ振りだろうか。

そんな事も、今は思い出せない。


そうだ。

朝は、三条君と一緒に、コーヒーでも飲もう。

そして、三条君は私に言うの。

『俺達、付き合わないか?って。』

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