女の賞味期限
それから、どうやって家に帰ったのか、分からない。

気づいたら、昨日の服のまま、自分のベッドで眠っていた。


どうやら、服も着替えずにそのまま、眠ってしまったらしい。

辺りはもう夜になっていた。


「あーあ。一日、損した気分。」

腕で顔を覆って、目の前を真っ暗にした。


『こ、……婚約者?三条君、彼女いたの?』

『あれ?言ってませんでした?2年ぐらい、付き合っている彼女がいるんですよ。で、この前プロポーズしたばっかりなんです。』

あまりにも、軽く言うから、私もはぐらかすしかなかった。

『聞いてないよー。』

『すみませーん。』

『とにかく、おめでとう。』

『ありがとうございます。』

その後、二人で雑談しながらホテルを出て、そのまま別れて……


そうだ。

それで、タクシーに乗って帰って来たんだっけ。

私は、ノソっと起き上がると、キッチンへ行った。

ああ、お腹空いた。

何か食べる物、ないかな。


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