女の賞味期限
「いいえ。ホント、大丈夫ですから。」

優しい店員さんは、ひたすらDVDを拾ってくれる。

私はふと、拾ったDVDを見た。


『ケリーは、30歳を過ぎても体を武器にできると思っている。
だから、いつもうまくいかない。』


なぜか、その一文に目の焦点が合ってしまった。

”30過ぎても、体を武器にできると思う”

えっ?できないの?

それって、もう中身で勝負しろって事?


それは、あたかも私の事を示しているように思えた。

三条君と、初めてデートした日に、ホテルへ行った事を思い出して、クラクラする。

今思えば、あれが余計な事だ。

相手にしてみれば、尻の軽い女にしか見えない。

彼女には黙ってくれと言われるのも、当然だ。

だって、”遊び”だもの。


そのDVDの上に、涙が落ちた。

私はもう、若くはない。

体から始まる関係なんて、20代だけだ。

何やってんだろう、私。



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