女の賞味期限
勢いをつけ、一気に背伸びして、手を伸ばした。

―――――― それがいけなかった。

一瞬だった。

狙ったDVDと共に、隣にあったDVDも一緒に崩れた。


ガッシャーン!!


大きな音と共に、DVDの山が、私の頭の上に降って来た。

「痛っ………」

頭のてっぺんが、ガンガンと痛い。

座り込んだ周りには、たくさんのDVDが散乱していた。

「大丈夫ですか?」

一人の若い店員さんが慌てて、助けに来てくれた。

「すみません。DVD、まき散らしちゃって。」

「いいえ。それよりも、怪我はないですか?」

「はい。」

私に怪我がないと分かった店員さんは、散らばったDVDを拾い始めた。


「すみません。本当に、すみません。」

「大丈夫です。」

私も頭を押さえながら、DVDを拾い始めた。

まき散らしたDVDの中には、さっき借りようとしたタイトルもあった。

それを拾うと、急に情けない気持ちで、いっぱいになった。

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