女の賞味期限
「す、すみません。」

その前に、上半身裸のところ、見ちゃったよ。

私は申し訳なさ程度に、顔を手で覆った。

と言っても、指の間からちゃっかり、長岡さんの裸を拝んでいるんだけど。


「あっ、そうか……ハンカチ届けに来てくれたんだ。」

長岡さんは、そう言うとバタッと、再びベッドに倒れた。

「あの、長岡さん。ハンカチ、ここに置いておきますね。」

「はい。」


わざわざ届けに来たのに、ベッドに寝たままか。

相当、疲れているのかな。

私の方から、近づいて行った方がいい?

いやいや、上半身裸のままのところに、おいそれと近づいて行く事はできない。


「あ、あと。これ!母から貰った物ですけど、よかったら。」

お菓子の箱も、紙袋から出して、テーブルの上に置いた。

「えっ?何?」

長岡さんは、急にガバッと起き上がり、ベッドから出てきたら、テーブルの上のお菓子の箱を手に取った。


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