女の賞味期限
「いいですよ、いいですよ。華やかで。」

そしてお約束に、ニヤニヤと近づいてくる。

この後、聞かれる事は分かる。


「もしかして、デートですか?」

ほら、きた。

「だったら、どうするの?」

「きゃあ。柏崎さん、やるー!」


若い女の子は、デートって言うだけで、羨ましいくらいに騒ぐことができる。

無論、私がまだ独身だって、知っていての事なのだけど。

こうもキャーキャー騒がれては、言われているこちらも、恥ずかしくなってくる。


「それにしても、勿体ないですよね、柏崎さん。」

若い女の子が、両手をついて私を見つめる。

その視線が、また痛い。

「何が?」

「こうやっておシャレすれば、柏崎さんの年齢だって、全然イケるのに。」

「それはどうも。」

半分嫌みに聞こえる言葉を聞いても、どうすればいいのか分からない。


なにせ、アラフォーで独身の人って、身近にいないから。

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