女の賞味期限
やばい。

本気で嬉しくなってきた。


「俺の事も、大成って呼んでよ。」

「じゃあ、お言葉に甘えて。大成君は、何歳なの?」

「僕?25。」

「25!」

それはびっくりするでしょ。

10歳も年下なんだから。


そんな10歳も年下の男子に、若いって言われて喜んでたなんて。

私、痛い女だわ。

自分で額を、ペチッと叩く。

ついでになんだか、胸の辺りがズキズキ痛みだした。

いつ胸に、何が刺さったんだろう。


「それに、遥香さんの事。俺、そんなに笑えないよ。」

「えっ?」

私は、大成君の方を向いた。

「コーヒー、お代わりいる?」

「あっ、うん。」

大成君は立ち上がると、私の分のコーヒーカップも持って、キッチンへ向かった。

「遥香さんが、恋愛で情けないって言うのなら、俺は仕事で情けない思いをしている。」

カッコいい細マッチョから、信じられない言葉が飛び出してきた。

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