女の賞味期限
そう思った。

「名前も大成なのに、全然大きくならないの。親もびっくりだよね。」

そして大成君は、はははっと苦笑いをした。


「そんな事、ないと思う。」

私の言葉に、大成君は顔を上げた。

「まだ25歳でしょ?これからだと思う。」

「そうかな。」

「そうだよ。だから、夢は映画関係の仕事”だった”なんて、過去形で言わない方がいいよ。」

その時、大成君がフッと笑ってくれた気がした。


私が25歳の時は、まだ会社でもがき苦しんでいた時期だった。

ただもう25歳過ぎたら、”かわいい”だけではやっていけない。

そう思って、ひたすら仕事に邁進していたと思う。


「なんか、励ますつもりが、遥香さんに励まされちゃったかな。」

胸がドキンとした。

いやいや、10歳も年下の男の子に、胸ときめく訳がない。

大成君だって、迷惑でしょ。


「そうだ。今からDVD見に行く?」

「今から?」

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