女の賞味期限
「アゲアゲなDVD、探してたんでしょ。」

大成君にそう促され、気づいたら立ち上がっていた。

この人に選んでもらう、恋のアゲアゲなタイトルって何なんだろうって、思って。

ワクワクした。

DVDを選ぶ時はいつも、一人だった。

男の子と一緒に選ぶなんて、勿論初めてだ。


部屋のドアを開け、私達はフロアにやってきた。

「あれ、長岡君。外に出るの?」

カウンターにいた女の子が、大成君に声を掛けた。

「ううん。フロア見て回る。」

後ろについてきた私は、”どうも”とその女の子に、頭を下げる。

挨拶は、どこでも必要だからね。

すると、”はぁーー?”と、女の子が驚く。

きっと、大成君と女が一緒にいるところを、初めて見たんだろう。

ごめんね。

こんなオバサンが一緒で。


「私、一緒に来てよかったの?誤解されない?」

「されないよ。それに一緒に来ないと、選べないでしょ。」


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