女の賞味期限
でもせっかく、大成君が選んでくれたDVD。

ラブラブなハッピーエンドでも、見てやろうじゃないか。


「じゃあ、遠慮なくこれ借りるね。」

私は渡されたDVD三つを、軽く上に挙げた。

「はい、まいど。」

今時そんな言葉使うなんて、珍しい人だ。


「お客様、カウンターはあちらです。」

大成君はスッと、手を差し出した。

「分かってます。」

「そう、ですよね。」

舌をペロッと出す大成君の腕を、人差し指で突っつく。


「では、お返しに。」

「えっ?」

大成君は、近くにあったチラシの裏側に、何かを書き始めた。

「僕に食事、奢って下さい。」

私は、DVDを落としそうになった。

「えっ?なんで?」

「DVD、紹介してあげたでしょ。」

大成君は、DVDをトントンと叩いた。

「だって、DVD三つでも、300円くらいだよ?」

「紹介料。」

大成君は、私に手を差し出した。


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