女の賞味期限
「……ありがとう。」

三条君は、どう言う意味で私に”女の子”って使ったんだろう。

勿論、特別な意味はないと思う。

強いて言うのならば、年上の私に、気を遣った?

それだけの事。


そうそう。

男性は、女の子ってよく使う。

でもこの歳になって、そんな言葉でくくられるのは、どうも苦々しい。

そうだな、贅沢かもしれないけれど。

”女”って、言われたい。


そんな事を考えていると、三条君はもう一杯目を飲み干していた。

「おかわり?」

「そうですね。ビールお願いします。」

2杯目を頼んだ三条君は、私の方を振り返った。


「柏崎さん、呑んでます?」

「ええ。呑んでるわよ。私、お酒はゆっくり飲む方なの。」

いい歳をして、ペース乱して酔いつぶれたりなんか、したくない。

大人になるって、ある意味、窮屈だな。

好きなお酒も、好きなだけ呑めない。


「つまみはどうしますか?唐揚げいきます?」

「うん。」



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