女の賞味期限

そして夜になった。

今日はどんな夜になるのか、ドキドキ。

夕食もちゃんと買って来た。


マンションに入り、エレベーターに乗ろうとした時に、大成君を見つけた。

「大成君。」

「あっ、遥香さん。やったぁ！時間ぴったり。」

そう言えば、同じくらいに帰って来るって言ってたっけ。

そんな事で嬉しがるなんて、可愛いなぁ。

「今日の夕食は、ロールキャベツだよ。」

「おっ、嬉しい。俺密かにロールキャベツ、好きなんですよ。」

胸がドキンとなる。

勢いよくキャベツとひき肉買って来ちゃったけれど、上手く作れるかな。


そして、エレベーターは私の家がある階に止まり、二人揃って家へ。

「ただいま。」

大成君が、私に向かって挨拶をする。