女の賞味期限
そうか。

二人暮らしなんだから、そういうのもあるんだよね。

「お帰りなさい、大成君。」

二人でいい感じになって、そのままリビングに行った。

そこからが、まずかった。

「あー、疲れたああ。」

私はソファに座り、いつもの足揉みを始めた。

「……遥香さん?」

「なあに?」

「ご飯、作らないの?」

私は足首を持ったまま、固まった。

夕食って、そんなに急いで作るモノ?

「僕、お腹減った。」

そう言うと、本当に大成君のお腹が、ぐぅーと鳴った。

「そ、そうだね。まずは、着替えてくるわ。」

私は、自分の部屋に籠った。

もしかして私のペースって、大成君のペースと全く違う?

急いで着替えて、自分の部屋から飛び出したら、大成君が口を開けて立っていた。
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