君は嘘つきだ。
悔しかった。

自分がいけないのなんて分かってるのに。

下唇を噛んで、彼にバレないように小さく泣いた。

この涙もきっと彼に気づかれないまま。

ずっと涙は止まらなくて、ただただ苦しかった。


やっぱり、別れるべきだったんだね。


でも、もう少しだけ
そばにいさせてください。


その後、泣いたことに気づかれないよう
頑張った。

そのまま彼は家に帰り、LINEを開くと
また竜也からLINEがきてた。


《やっぱり会うの嫌だ?嫌なら大丈夫だよ》


あー心配してくれんのか。

なんか泣けるなぁ。


《嫌なんかじゃないよ。
ちょっと色々あって》


《なんかあったの?》


その言葉が今彼に言われたらどんなに嬉しいか。

ずっとその言葉を今彼に求めてた。


《ちょっと辛いこと》


《今もう遅いから会いに行けないけど、
電話でもする?》


なんでそんなに優しいのかな。

好きになっちゃいそうで怖いよ。


《いいの?》

けど、今はその言葉に甘えたくて


《いいよ》


彼から電話がかかってきた。


《もしもし?》


彼が優しく声をかけてくれた。

初めて聞いた声なのに、
居心地良く感じた。





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