龍馬 暗殺



「何故・・・ここにいる・・?」










「なん・・・だと・・?」










「何故・・・・知っている?」










「お蝶の・・・
楓の正体を見破っておったのか・・・。」










「・・!?・・・あれが・・?」










「・・・・・だが何故・・・何故お蝶と拙者が会った事を知っている!?」










「・・・楓が言っていた紀州藩の男か・・・
まさか・・・見られていたとはな・・・。
その男とお前達が繋がっていたのか?」










「・・・そうであったか・・・・・
紀州藩の男も、余計な事を喋ってくれたものだな・・・。」










「フッ。・・・フッ・・・。

こんな事になるのなら、無類の女子好きという男を演じておればよかった。」










「・・・・楓はどうした?」










「・・・・そうか。

全てお前達が見通した通りだ・・。
拙者は・・・土佐の人間。

風見一徹という素性は偽りだ。」










「それは・・・拙者も同じだ・・・。
虫の良い事を言うが・・・
お前だけは違ったのだ。」










「今すぐ腹を切って、
龍馬達に詫びを入れたい所であるが・・・

それはお前達を斬った後にする。

龍馬の・・・慎太郎の・・・楓の・・・。
仲間の無念、晴らさせてもらうぞ!!」










「龍馬と慎太郎を1人で殺ったその腕、
衰えてはおらぬようだな。
手加減はしない!!」









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