その音が消える前に、君へ。


中には稀なケースとして国家機関と契約し、政治や軍事的なことに力を活用する者もいるがそんなのは一握りしかいない。

力を悪へと活用し、社会的批判を受けてしまえば国一つが均衡を崩しかねないため、滅多にないケースなのだ。


【裏切り】を起こさず、一人の人間として生きていくために私達はこの学園で普通を学ぶ。


現代社会では当たり前になっている私達は、普通の学生と同じように制服の袖に腕を通し電車に揺られ、通い慣れた通学路を歩いて学校へと通う。


学ぶ教科も、現代文に数学、化学や英語といった一般的な学習内容で、定期テストも同じように行われているし、体育祭もあれば文化祭も、気合を入れて毎年行われている。


他の学校と何ら変わらない、普通を作り出している学園だ。


力がある事を生かすのではなく、飽くまでも一人の人間として生きるために、ごく普通の生活をすることを学ぶ。




ーーこれが私達の最善の青春と言える、窮屈な檻なのだ。






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