White girl





「………は?女ァ!?!?」


私を見るやいなや、さっきよりも大きい声を出す。


…ちょっと怖いな、この人。


仁と涼は、不良っていっても見た目が結構控えめだから……。

多分私は『やたらギャハギャハしてる不良』は生理的に受け付けないのかもしれない。


「ちょ、誰の女だよ!!しかも…色白!!」


「祐(タスク)…一回黙ろうか。」

涼の初めて見る黒い笑み

それに祐という人はブルっと身震いして、静かになった。


仁に、この人誰?とジェスチャーを送ると、赤髪は自己紹介を始めた。


「えーっと、祐です。銀龍(ギンロウ)の総長やってて、ここと同盟組んでます…。」


「えと…荒川雫です…。よろし「俺の女だ」」


まだ挨拶の途中なのに……。


その人は目と口を大きく開けて、大声を出す準備をした。


「…………」

けど、仁の殺気に食い止められて、すごい間抜けな顔をしている。





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