White girl
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「ねぇ、暇なんだけど…」
今日は祝日だけど、昨日から倉庫に呼ばれて、仁と一緒に一晩泊まってから今の今までひたすらグダグダしている。
ちなみに泊まったのは…私が過ごした客用の部屋の向かい、
総長しか入れないという『総長室』
そして今までずっと客間とか言ってたこの部屋は『幹部室』だったらしい。
昨日訂正されたけど、一ヶ月以上も間違えてたなんて、恥ずかしい…。
「もう少し待ってろ。」
そして相変わらず私を膝に乗せて、仁が言う。
パソコンをいじっている涼が、10時になったら来るはずだから、と言った。
……誰が?
今は9:57
…もうすぐ来るじゃん。
てかそんなピッタリ来るもんなの?
少しすると、遠くから大量のバイクの音が聞こえてきた。
音だけでもかなりの数がいる事が分かる。
……すごい音
下っ端たちの威勢のいい挨拶と階段を上る音が聞こえてくる。
ガチャッ
「こんちわー!!!仁!!涼!!」
…うるさい。
入ってきたのは真っ赤な髪で大量のピアスを付けている、【不良】が代名詞のような男。