小悪魔な彼


「でもっ…怪我してたら大変じゃん!」


「ほんと…いいから。」


なんでこんな頑固なわけ!?


「だってさ…」


「なに?」


「だって…」


小森くんはゆっくりと顔を上げ私を見た。


「可憐さんに抱き付いたら飛ばされて怪我したなんて,バレたらまずくない?」


そしてニヤリと悪戯に笑う。


「…ば…馬鹿じゃないの!?」


私はまた顔が熱くなるのを感じた。


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