小悪魔な彼


「笑ってないで,肩出して?」


「わかりました。」


私から目線をはずすと
小森くんはブレザーを脱いで
セーターのボタンへと手を向けた。


「ちょっ…待て!」


「なんですか?」


「脱ぐ必要…てあるの?」


「ありますよ。そりゃ肩だし。」


なんて平然と答えるけどさ…
絶対わざわざ脱ぐ必要ないよね!?

「大丈夫。襲ったりしませんよ。」

と固まる私に耳元で囁いた。


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