花に美少年
「結婚?」
落ち着いて説明をしようと思っていたはずなのに、話を始めればどんどん感情的になっていく。苛立ちと悔しさで目の奥が熱くなるから、何度も鼻を啜った。
だけど話さずにはいられなかった。
「そう、結婚。ありえる?散々私と浮気して、結婚だよ?」
「なんで、急に?」
「・・・」
「・・・めいちゃん?」
その声と一緒に、湊結児がベッドから起き上がる気配がした。
「子供が出来たって」
「・・・え?」
「彼女が妊娠したって」
「妊娠・・・」
戸惑う声が、静かな室内で私の耳に届く。
「何それ」
「・・・」
「そんなの知るかって話だよね?だって、」
「めいちゃん」
堪え切れずに、涙が零れた。
「私とも、ゴム付けずにヤッてたくせに」
ぼろぼろぼろぼろ、止まらなくなった。