花に美少年

でも彼女はいないって言っていたから、元カノなのか"そういう"友達なのか・・・女の影があることには変わりない。
だから余計に、私を泊める理由がわからない。

「ああ、やばい。もうすぐ申し送り始まるから、続きは帰りに聞くねー!」

悶々と考える私に手を振る真奈美を見送りながら、私も急いでナースステーションに向かった。

まあ、いい。
今日はお礼も込めて夕飯を作りに帰ろう。
それで明日は夜勤だから泊まる必要ないし、その次の日は休みだから真奈美の家にでも泊めてもらおう。
だいたい、高校生なのに一人暮らしって・・・帰ったら色々聞いてみよう。
頭の中を整理しながら、病院の廊下を速足で進んだ。


夕方。
どうするべきかと悩んだ割に、その扉の前に立った私の手には、スーパーの袋があった。
どうかしていると思う。
でも荷物置いたままだし、お礼もしていないし、何より脅されたし・・・思い浮かぶ限りの言い訳を心の中で唱えて、深呼吸をする。

今日で本当に最後にしよう。

小さなアパートのインターホンをゆっくり押した。
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