「俺、君のこと…」この続きが言えたなら
てか、白は何者なんだ。


「俺たち白のこと、何も知らないよな」

「そーだね。白ちゃんって謎めいてるもんな。」


俺は、食ってたパンを口に詰め込んだ。

白の事俺はどこまで知る事ができるだろう。




昼休みが終わりそうになって、
次の授業に備えた。


俺は最近、怯えられなくなった。

多分、直也が話しかけてくれるからだろう。




机に座ってボーっとしていると、

「あの、晴矢君、消しゴム2つ持ってない?」

隣の席の女子の天野さんが話しかけてきて、

俺は、ドキッとしたが、
「持ってるよ。これでよければ、」

と、差し出した。


天野さんは、手でありがととするとニコッと笑っていた。





授業が始まり、


さっきの隣の天野さんが、

『ありがとう!』

と書いた紙をくれた。



俺は、これも多分白に出会ったからだろうな…そんな事を考えていた。



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