初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
待ち合わせ場所に向かう私の足どりは軽い。
家に帰って一人でご飯を食べながら、なんとなく寂しさを感じる事がなくていい。
それに、
「坂下くん……」
信号待ちの間、待ち合わせ場所に佇んでいる坂下くんを見つけた。
今日は人が多くないせいか、すぐに見つける事が出来た。
そういえば中学の時、グランドで体育をする坂下くんをよく見てたっけ。
坂下くんセンサーがついてるんじゃないかってぐらい、どんなに人が多くて容易く見つける事の出来た私。
懐かしいなぁ……。
いつの間にか信号が青に変わり、周りの人が歩きだしていた。流れに遅れないように私も慌てて歩きはじめる。
視界を人で遮られて坂下くんの姿は見えなくなってた。
けれどさっき見つけた坂下くんの姿があったあたりに向かって進む。
「おつかれさま」
突然後ろから声を掛けられて、振り返る。
さっきまでいた場所ではなく振り返ったそこに坂下くんがいた。
「あ、れ?」
「どうかした?」
「あ、さっき、」
そう言って振り返ってさっき坂下くんがいた場所を指さす。
それを見て一度眼を伏せて、
「あぁ、……ちょっと、タバコ吸ってたから」
タバコ?今まで一度だって吸ってた事なかったのに。
家に帰って一人でご飯を食べながら、なんとなく寂しさを感じる事がなくていい。
それに、
「坂下くん……」
信号待ちの間、待ち合わせ場所に佇んでいる坂下くんを見つけた。
今日は人が多くないせいか、すぐに見つける事が出来た。
そういえば中学の時、グランドで体育をする坂下くんをよく見てたっけ。
坂下くんセンサーがついてるんじゃないかってぐらい、どんなに人が多くて容易く見つける事の出来た私。
懐かしいなぁ……。
いつの間にか信号が青に変わり、周りの人が歩きだしていた。流れに遅れないように私も慌てて歩きはじめる。
視界を人で遮られて坂下くんの姿は見えなくなってた。
けれどさっき見つけた坂下くんの姿があったあたりに向かって進む。
「おつかれさま」
突然後ろから声を掛けられて、振り返る。
さっきまでいた場所ではなく振り返ったそこに坂下くんがいた。
「あ、れ?」
「どうかした?」
「あ、さっき、」
そう言って振り返ってさっき坂下くんがいた場所を指さす。
それを見て一度眼を伏せて、
「あぁ、……ちょっと、タバコ吸ってたから」
タバコ?今まで一度だって吸ってた事なかったのに。