初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
すぐにノリちゃんからの返信がきた。
【ズルーイ、おいしそー、年内いけるかなぁ。あとで聡に聞いてみるね】
ふふ、かわいいノリちゃん。
「小山田さんなんだって?」
「あ、うん、年内木村と一緒に来れるか聞いてみるって」
「そうか、あの二人。本当にうまくいってるんだね」
「もうね、ノリちゃんたらずっとノロケっぱなしなの」
私はノリちゃんの話しを思いだしながら言う。
本当に幸せそうで、木村の事大好きなんだって伝わって来た。
この前も一緒に居るのを見て、お似合いの二人なんだと改めて思った。
「あの二人、お互いの事、色々話せてるみたいだからきっとうまくいくな」
坂下くんは私ではなく、その向こうの何かを見てる。
《“クルミ”と声に出す事で“くるみ”を想う》そんな感じなんだろうか。
「そうだね」
私はそう言うのが精いっぱいで。もたもたとスマホをカバンにしまいながら、そのまま下を向いていた。
「だから、クルミも色々話した方がいいと思う」
その“クルミ”はあきらかに私の事を言っていて、驚いて顔を上げると私をまっすぐ見ている視線とあたる。
ドクン
さっきとは違う胸の高鳴りに。
違うと自分に言い聞かせて。
やっぱりダメだ。
坂下くんに近付いちゃ、いけなかったんだ。
【ズルーイ、おいしそー、年内いけるかなぁ。あとで聡に聞いてみるね】
ふふ、かわいいノリちゃん。
「小山田さんなんだって?」
「あ、うん、年内木村と一緒に来れるか聞いてみるって」
「そうか、あの二人。本当にうまくいってるんだね」
「もうね、ノリちゃんたらずっとノロケっぱなしなの」
私はノリちゃんの話しを思いだしながら言う。
本当に幸せそうで、木村の事大好きなんだって伝わって来た。
この前も一緒に居るのを見て、お似合いの二人なんだと改めて思った。
「あの二人、お互いの事、色々話せてるみたいだからきっとうまくいくな」
坂下くんは私ではなく、その向こうの何かを見てる。
《“クルミ”と声に出す事で“くるみ”を想う》そんな感じなんだろうか。
「そうだね」
私はそう言うのが精いっぱいで。もたもたとスマホをカバンにしまいながら、そのまま下を向いていた。
「だから、クルミも色々話した方がいいと思う」
その“クルミ”はあきらかに私の事を言っていて、驚いて顔を上げると私をまっすぐ見ている視線とあたる。
ドクン
さっきとは違う胸の高鳴りに。
違うと自分に言い聞かせて。
やっぱりダメだ。
坂下くんに近付いちゃ、いけなかったんだ。