初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
それは今までに見た事もないような顔で。少年みたいな無邪気なものではなく、かと言って大人の魅力たっぷりのものでもない。
まるで……
「何クルミ固まってんの?行くよ」
先輩は「ほら」といって手を差し出してきた。そこに手を乗せようとすると、
「手もいいけど、とりあえず重くない?」
「へ?」
あぁ、荷物の事か。うっかり手をつなぐのかとおもって伸ばしたのが今更ながら恥ずかしい。
「一週間ぐらい泊まれそうだ」
「そんなことっ」
そう言いながら私の手からそれを奪うと自分のものと一緒に持った。
「戸締り、きちんとして。日曜まで帰って来ないからね」
ほら、また。さっきと同じ顔。
先輩はまた同じようにその言葉を強調すると先に玄関に向かう。
今日は木曜だから日曜までというと三泊四日。
初めてのお泊りが三泊ってどうなの。
わずかに感じる一抹の不安を打ち消して、先輩の後を追った。
駅に向かいながら先輩の家の話を聞いた。
勤務先が契約しているマンションは会社からほど近い場所にあるらしい。何もなければ先週の金曜日にそこにお邪魔してたはずだった。
「すごいとこに住んでるなぁと思ってましたけど、そう言う理由だったんですね」
「俺としてはもう少し田舎の方がいいんだけど」
寂しそうにそう言った先輩は、やっぱり自分の育った街が一番好きなのかも知れない。
まるで……
「何クルミ固まってんの?行くよ」
先輩は「ほら」といって手を差し出してきた。そこに手を乗せようとすると、
「手もいいけど、とりあえず重くない?」
「へ?」
あぁ、荷物の事か。うっかり手をつなぐのかとおもって伸ばしたのが今更ながら恥ずかしい。
「一週間ぐらい泊まれそうだ」
「そんなことっ」
そう言いながら私の手からそれを奪うと自分のものと一緒に持った。
「戸締り、きちんとして。日曜まで帰って来ないからね」
ほら、また。さっきと同じ顔。
先輩はまた同じようにその言葉を強調すると先に玄関に向かう。
今日は木曜だから日曜までというと三泊四日。
初めてのお泊りが三泊ってどうなの。
わずかに感じる一抹の不安を打ち消して、先輩の後を追った。
駅に向かいながら先輩の家の話を聞いた。
勤務先が契約しているマンションは会社からほど近い場所にあるらしい。何もなければ先週の金曜日にそこにお邪魔してたはずだった。
「すごいとこに住んでるなぁと思ってましたけど、そう言う理由だったんですね」
「俺としてはもう少し田舎の方がいいんだけど」
寂しそうにそう言った先輩は、やっぱり自分の育った街が一番好きなのかも知れない。