初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
出口の方に向かって列が出来る。
その手前でノリちゃんたちがプレゼントのかごを持ってみんなに渡しながら言葉を交わしている。
そう急ぐこともないしそれをぼんやり見ているといつの間にか相良さんが隣に来ていた。
「友達とも話せた?」
「うん、ありがと」
「このあと――」
「クルミ」
呼びかけられた声に振りかえると、帰り支度をしたユキだった。
「あ、っと、ごめん」
「ん?」
相良さんと話をしている私に気を使ったのか急に謝ったユキに慌てて彼を紹介した。
「えと、こちら相良さん。私たちと同じ年でご近所さん」
「同級の佐山雪美です。いつもクルミがお世話になってます」
「ちょっと。何でユキがそんな挨拶するのよ」
「えー?だってお世話になってるんでしょ?」
ん?どうなの?って顔でみるから、コクリと頷く。
「いや、こちらこそ。クルミちゃんにはご近所情報教えてもらって助かってますから」
相良さんはそう言って爽やかに微笑む。
それを見てユキが私の耳元で「なーんだ、そう言う事」と言ってから相良さんの方に向き直りニッコリ笑って
「相良さん。クルミこんなですけど、末長くお付き合いくださいね」
ユキらしい挨拶だ。だけど少し意味深に聞こえるのは私だけでないはず。
やはり相良さんは、驚いた顔を一瞬した後「末長く、ね。」ユキを見てそう言ってから私を見て「もちろん」と答えた。
その手前でノリちゃんたちがプレゼントのかごを持ってみんなに渡しながら言葉を交わしている。
そう急ぐこともないしそれをぼんやり見ているといつの間にか相良さんが隣に来ていた。
「友達とも話せた?」
「うん、ありがと」
「このあと――」
「クルミ」
呼びかけられた声に振りかえると、帰り支度をしたユキだった。
「あ、っと、ごめん」
「ん?」
相良さんと話をしている私に気を使ったのか急に謝ったユキに慌てて彼を紹介した。
「えと、こちら相良さん。私たちと同じ年でご近所さん」
「同級の佐山雪美です。いつもクルミがお世話になってます」
「ちょっと。何でユキがそんな挨拶するのよ」
「えー?だってお世話になってるんでしょ?」
ん?どうなの?って顔でみるから、コクリと頷く。
「いや、こちらこそ。クルミちゃんにはご近所情報教えてもらって助かってますから」
相良さんはそう言って爽やかに微笑む。
それを見てユキが私の耳元で「なーんだ、そう言う事」と言ってから相良さんの方に向き直りニッコリ笑って
「相良さん。クルミこんなですけど、末長くお付き合いくださいね」
ユキらしい挨拶だ。だけど少し意味深に聞こえるのは私だけでないはず。
やはり相良さんは、驚いた顔を一瞬した後「末長く、ね。」ユキを見てそう言ってから私を見て「もちろん」と答えた。