初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
「やっばいな……」
頭上で項垂れて言う相良さん。
それは相良さんだけじゃなくて私の方が……意識がもうろうとし始めた頭でそんな事を考えていたら、
「すぐにメシ行くつもりだったのに」
だったらなんで家に来たのかと聞きたくなるけど。
キスしてから、それから……
「あーもうホント俺堪え性なさすぎる」
こんな風にこぼす相良さんは可愛くて、うっかり笑みをこぼす。
「いや、ダメだ。きちんとメシ食わないと」
そう言ったかと思うと私の背に手を入れ、抱き起こされた。
ソファでキスを繰り返し、私の肩に顔をうずめ首筋に何度も這わされた唇に何時しか翻弄されてた。
体の大きな相良さんにはソファは狭かったのか、はたまた急に我に返ったのかコメカミに口付けられ、髪を撫でられた後。
「よし、楽しみは取っておこう」
いたずらっぽくそう言うと体を起こした。そして自分の身なりを整えるとクルリと後ろを向き、
「こっち向いてるから服、整えちゃって。そのままだと俺また襲いかねないから」
はは、と笑いながら言ってるのがわかる。
……襲ってくれてもいいのに。
相良さんは今まで仕事してたんだしおなかがすいてるのかもしれない。さっと衣服を整えてバッグから取り出した口紅を塗り手ぐしで髪を整えた。
「はい準備できました」
後ろを向く相良さんに声をかけるとストールをつかみ、玄関に向かう。
相良さんに触れてしまったら今度は私が襲いかねない……そう思う自分に驚きつつ、まずは相良さんのお腹を満たせてあげようと思いながら部屋を出た