初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
食事を終えて連絡先を記入している所へオーナーがきて、
「今桃華ちゃんたちが来て、もしよかったら一緒にお酒でもどうですかって言ってるんだけど」
ノリちゃんの方を見ればこのあとの時間への期待が目に見える。でも相良さんのイトコからのお誘いだからと私の答えを待っている様子。
地元での料理教室に桃華ちゃんが参加してたとさっき教えてもらったばかりだし、どんな感じだったのか聞きたい。それに桃華ちゃん本人にも興味があったから。
「はい。是非ご一緒させてください」
そう言った瞬間ノリちゃんの顔がパァっと明るくなったのは言うまでもない。
*****
前にも一度きたお酒を飲む部屋へと移動した私たち。席まで案内してくれた彼女はクルリとシェフに向き直ると、
「オーナー。私、本日はもうあがってもよろしいかしら?」
それはすでにスタッフの口調ではなかった。それをくくっと笑ってシェフが、
「ミレイ、最初からそのつもりだったんでしょう?」
「ええ。だって私だって桃華ちゃんたちと一緒に飲みたいわ」
「はいはい。お疲れさま」
シェフはそう言うと目を細めて愛おしそうに彼女を見た。なんだかそんな二人の力関係も見え隠れして、ちょっとノリちゃんたちと似てるななんて思ったりした。
「今桃華ちゃんたちが来て、もしよかったら一緒にお酒でもどうですかって言ってるんだけど」
ノリちゃんの方を見ればこのあとの時間への期待が目に見える。でも相良さんのイトコからのお誘いだからと私の答えを待っている様子。
地元での料理教室に桃華ちゃんが参加してたとさっき教えてもらったばかりだし、どんな感じだったのか聞きたい。それに桃華ちゃん本人にも興味があったから。
「はい。是非ご一緒させてください」
そう言った瞬間ノリちゃんの顔がパァっと明るくなったのは言うまでもない。
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前にも一度きたお酒を飲む部屋へと移動した私たち。席まで案内してくれた彼女はクルリとシェフに向き直ると、
「オーナー。私、本日はもうあがってもよろしいかしら?」
それはすでにスタッフの口調ではなかった。それをくくっと笑ってシェフが、
「ミレイ、最初からそのつもりだったんでしょう?」
「ええ。だって私だって桃華ちゃんたちと一緒に飲みたいわ」
「はいはい。お疲れさま」
シェフはそう言うと目を細めて愛おしそうに彼女を見た。なんだかそんな二人の力関係も見え隠れして、ちょっとノリちゃんたちと似てるななんて思ったりした。