初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
相良さんは私が伸ばした手をつかみ、引き寄せた。ちょっと苦しいぐらいにギュって。
「やべ。グッときた」
頭上から聞こえたのはそんな言葉。
自分の気持ちを正直に伝えることは私にとって簡単なことではないけれど、目の前で難なくそれをやってのける相良さんに教えられた。正直に伝えられた気持ちは相手に深く届くということ。
だから教えてくれた相良さんには素直に伝えたい。
なんだけど、そろそろ苦しく……もぞもぞと動いてそれをアピールすると
「あ、ごめ。苦しかった?」
すぐに気づいて拘束を解いてくれた。
「ん。大丈夫」
こんな事だけでも嬉しい。
きっと小さなこういうことの積み重ねで幸せって出来あがってる。
「天気、良いといいね」
「ん」
もう来週に迫った旅行。
帰りには実家に寄るって言ってたから手土産の準備とかしないといけないけど、何がいいかな。
一度お会いしてるとは言え緊張はする。それに相良さんのお母さんには少しでもいい印象を持ってもらいたい。
「さて、そろそろ寝るか」
「うん」
「あ、そうだ。クルミちゃん目覚めたら俺、起して」
「え?どうして?」
お休みなんだから少しでも寝かせてあげたいのに。
「この前いなくて、マジで焦ったから」
ご飯作ってただけなんだけど。
それでも、そんな風に言ってくれるならそうしようかなんて考える辺り私もかなり……
「ん、わかった」
「やべ。グッときた」
頭上から聞こえたのはそんな言葉。
自分の気持ちを正直に伝えることは私にとって簡単なことではないけれど、目の前で難なくそれをやってのける相良さんに教えられた。正直に伝えられた気持ちは相手に深く届くということ。
だから教えてくれた相良さんには素直に伝えたい。
なんだけど、そろそろ苦しく……もぞもぞと動いてそれをアピールすると
「あ、ごめ。苦しかった?」
すぐに気づいて拘束を解いてくれた。
「ん。大丈夫」
こんな事だけでも嬉しい。
きっと小さなこういうことの積み重ねで幸せって出来あがってる。
「天気、良いといいね」
「ん」
もう来週に迫った旅行。
帰りには実家に寄るって言ってたから手土産の準備とかしないといけないけど、何がいいかな。
一度お会いしてるとは言え緊張はする。それに相良さんのお母さんには少しでもいい印象を持ってもらいたい。
「さて、そろそろ寝るか」
「うん」
「あ、そうだ。クルミちゃん目覚めたら俺、起して」
「え?どうして?」
お休みなんだから少しでも寝かせてあげたいのに。
「この前いなくて、マジで焦ったから」
ご飯作ってただけなんだけど。
それでも、そんな風に言ってくれるならそうしようかなんて考える辺り私もかなり……
「ん、わかった」