初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
リビングに戻るとアルバムはすでに片付けられていて、凛子おばさんは帰り支度をしていた。

「凛子の事、送って行ってくれる?」

「あぁ、りょーかい」

そのやりとりにいつもしていることだとわかる。

「一人で行ってね?」

ニッコリ笑って言ったお母様に相良さんは苦笑い。

「ごめんなさいね、潤季ちゃん。今日お父さんゴルフ行ってて」

「あいかわらず行ってんだね、おじさん」

「そうなのよ、まぁでも趣味もなくて家にいられても困るからね」

そういえば相良さんの趣味ってなんだろ。学生時代にはバスケとかしてたみたいだけど今は?あとで聞いてみよう。

「あら、潤季ちゃん。まだそれつけてるの?」

凛子おばさんのその言葉に視線を移すと、そこには可愛らしいキーホルダーが付いていた。

「は?あぁこれか、そういえば」

「桃華の修学旅行のお土産だったかしら?」

「んー、覚えてない」

覚えてなくても長い間そこについていた事を物語っていた。ずっと大切にされてたそれに再び桃華ちゃんとの長い歴史を感じた。どうしてこんなに気になるんだろう。

相良さんにはじめて見えた女の人の影だからなのか、それとも?
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