初恋のカケラ【3/13おまけ更新】

「やっぱ結婚決めたの早まったとか……そういうのは無しにしてもらいたいんだけど」

その言葉にドキリとして、横にいる相良さんの方に見上げる。いつも溌剌としている相良さんの少し弱気な声。
そんなんじゃない。結婚自体は嬉しい。だけど私の不安やこの想いが相良さんを不安にさせてる?

……ほんと、全然成長していない私。
一緒に成長して行きたいって。一緒に悩んで考えて行きたいって。そう言ってくれた相良さんなのに。

「あの、ごめんなさい……」

「え?!や、まじでホントなかった事にするのとかカンベンし――」
「あー!そういうのじゃなくてっ」

「……。」

そうだよね、わけわかんないのは当たり前で。

「何から話したらいいのか……、」

「なかった事にする話以外なら、朝まででも明日の昼まででも話し聞くよ」

そう言って笑う相良さん。
そうだ、相良さんってこういう人だ。私が一人で悩んでいても無理に聞き出すわけではなく、じっくりとその答えが見つかるまで近くで見守ってくれるそんな人だ。

「ふふ、本当に朝までかかるかも?」

「じゃあ今日はじっくりクルミちゃん家で聞かせてもらおうか」

うちで……?
< 792 / 820 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop