雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
「ナイトのお出ましか~!
はやくしねえと、誰かにとられるぞ!」
和樹くんは、そうわけのわからないことを満面の笑みで言ってから、逃げるかのように帰って行った。
なんだったんだろう?
私と遊びたかった.....ってよりも、太陽をからかいたかった....だけに思えたのは気のせいだろうか。
「太陽?」
もう一度、太陽を見上げると。
――ポンッ
と、とても優しく私の頭を軽く叩いた。
うん?
私、なにかしたかな?
何で叩かれたのか意味がわかっていないことが、太陽に伝わったのか。