この暴君、恋すると手に負えません
小さな寝息をたてながら暴君がいつのまにか眠りについていることに。
「ね、寝てるし......」
ーー私の葛藤した時間を返せ。
そう心の中で呟きながらも実はほっとしている自分がいた。
すると暴君は寝ぼけているのか、そのまま私の腰に腕を回して、子猫のように擦り寄ってきたのだ。
私は深い溜息を吐き出しながら、その腕を離して暴君のジャケットを脱がした。ネクタイを取り、シャツの第一ボタンを外すと、再び暴君は私の腰に腕を回した。
この人、ひょっとして実は寝たフリして私に何か仕掛けようと狙ってるのかも。