この暴君、恋すると手に負えません



「当時の父の会社は低迷していたから朱鳳家の力を求めた時の条件だったそうなんだ。彼女が東堂家から朱鳳家の執事になることがそうだったんだ。
彼女が僕の側からいなくなった喪失感は今でも忘れられないし、正直まだ未練はあるんだ。彼女とは今でも顔は合わすけど、彼女は帝くんが今でも好きみたいだから見てて辛いけどね」
「あの、光希さん?私そんな女性執事の方と会った事がないんですが......」
「ううん、虹美ちゃんは知ってるよ」

すると光希さんは驚いたように目を丸くした。すぐにその目が細くなっていくと、眉を下げて困ったように笑った。


ーーそして次の瞬間、光希さんが口にした人物の名を聞いて、私は驚きのあまり動揺が隠せなかった。



< 122 / 409 >

この作品をシェア

pagetop