この暴君、恋すると手に負えません
「お前の行動何なんてお見通しなんだよ」
「別に逃げようとなんかっ」
「してただろうが」
確かに逃げ出そうとしていたのは事実で、暴君の強気の口調に私は怯んでしまう。
すると暴君は私の腕を掴み、バスルームへ連れ込みんだのだ。
「逃げようとした罰だ、来い」
「あっ、ちょっ!?」
「ほら、そこの鏡の前に立て」
「......鏡の前に?」
そして暴君は私を洗面台の鏡の前に立たせるよう命令した。私はその意図を理解できないまま、言われるがまま鏡の前に立った。
すると背後から暴君が私を抱き締めた。絡む腕は意外にバランスよく筋肉がついていて、透き通る白い肌から浮いて見える脈に色気を感じてしまう。
「......み、帝さん?」
私は鏡越しで暴君を見つめながら呼ぶ。暴君は悪戯な笑みを浮かべながら、私の耳に唇を寄せる。
そしてあの妖艶な瞳で鏡越しで私を見つめながら甘く囁く。