この暴君、恋すると手に負えません


そして暴君が書庫の扉を開いた瞬間、目の前にジョセフィーヌが大きく尻尾を振りながら待ち構えていたのだ。

「ジョセフィーヌ?何でこんなとこいるんだ?」

扉が開くのを待っていたのか、ジョセフィーヌは一目散に書庫の中へ勢いよく駆け抜けていった。

「うわっ!?何だよお前!?」

その瑛斗の声と同時に何かがどさっと落下する音が響き、私たちは慌てて瑛斗の元へ向かい、驚きの光景を目にする。

「ワンワン!」
「はは、ちょっ、くすぐったいから!!」

そう、ジョセフィーヌが瑛斗を押し倒して尻尾を大きく振りながら頰を舐めていたのだ。

しかも辺りには、本棚の上から落ちた箱から分厚い本が飛び出して散らばっている。


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