この暴君、恋すると手に負えません
そして、その光景を目にした暴君は小さく笑った。
「......あいつ、ジョセフィーヌに気に入られたみたいだな」
「そういえば瑛斗って昔から何故か犬に懐かれやすいんですよね」
「犬に同類だと思われてんじゃねぇか?」
暴君は可笑しそうに笑いながら、瑛斗の目の前に歩み寄った。そしてジョセフィーヌの頭を撫でてから、瑛斗に手を差し出す。
「うちのジョセフィーヌが迷惑かけて悪かったな」
「いいえ、犬に懐かれるのは慣れてますので」
瑛斗は暴君の手を掴み立ち上がり、互いに顔を見合わせて笑みを浮かべていた。