この暴君、恋すると手に負えません


「何があったんですか?」
「ハチがとんでもねぇ事しやがったんだよ」
「......え、瑛斗が?」

私は恐る恐る尋ね、ヘリを操縦している光希さんも聞き耳を立てていた。

「ハチって?」
「誉が直々に選んだ新人執事、桜庭瑛斗だ」
「......桜庭瑛斗?どこかで聞いたことあるような」
「瑛斗が何をしたんですか!?」

すると暴君は私を見つめ、一瞬躊躇いながらも驚きの言葉を口にした。

「......あいつ、拳銃を隠し持ってたみたいだ。屋敷の者を人質にしていて、桐生には俺に連絡を取るよう指示されたようだ」


ーー嘘。瑛斗がそんな事するはずない。


私は暴君が口にした事がどうしても信じられなかった。すると暴君は追い討ちを掛けるような言葉を呟く。


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